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長い妊娠期間を耐えてようやく迎えた出産。大変な思いをしてやっとその日を迎えたものの、すぐ次にしなければならないことが待っています。そう、赤ちゃんの名前を付けること。事前に考えている方も、生まれてから考える方もいらっしゃるでしょう。名前は一度付けると変更するのはかなり大変です。後で後悔しないように、注意すべき事をまとめていきます。
参照元: http://photo-ac.com
提出期限は2週間
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お子様の名前は住んでいるところの役場に出生届を提出します。出生届は法律でこのように決められています。
戸籍法第49条,第52条
提出先:子の出生地・本籍地又は届出人の所在地の市役所,区役所又は町村役場
提出方法:届書を作成し,子の出生地・本籍地又は届出人の所在地の市役所,区役所又は町村役場に届け出てください。
提出時期:出生の日から14日以内(国外で出生したときは3か月以内。なお,国外で出生したときは,この期間内に出生届とともに,国籍留保届をしないと日本国籍を失う場合がありますので,留意してください。)
参照元: 法務省 http://www.moj.go.jp
つまり、生まれてから2週間以内に役場へ出生届を提出しなければなりません(手数料は無料)。
名前が決まらなくても出生届自体は出さなければなりませんので、もし2週間たっても名前が決まらない場合には、名前欄を空欄にして提出します。名前が決まったら後日「追完届」を提出して名前を登録します。「追完届」を出すまでは戸籍に「未定」と記載されるようです。
参照元: http://www.city.suzuka.lg.jp
2週間たっても出生届を出さなかった場合には、裁判所から「出生届提出が遅れた理由」を書いて提出させられたり、場合によっては過料を課せられることもあります。必ず2週間以内に出生届を提出しましょう。
出産前後の名付けは危ない
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妊娠中、妊婦には大きなストレスがかかっています。そして出産時にそのストレスはピークに達します。このストレスに対応するため、体内にはアドレナリンなどが分泌されます。
アドレナリン(adrenaline)は、副腎髄質より分泌されるホルモンであり、また、神経節や脳神経系における神経伝達物質でもある。ストレス反応の中心的役割を果たし、血中に放出されると心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開きブドウ糖の血中濃度(血糖値)を上げる作用などがある。
参照元: https://ja.wikipedia.org
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つまり出産前後は、疲れ切った状態に加えてかなりの興奮状態にあります。わかりやすくいえばまともに考えられる状態ではないということです。落ち着いてから考えられればいいのですが、提出期限は2週間であり、ゆっくりしている暇はありません。この状態で名前を考えても、いつもなら絶対にしない考え方になってしまい、後で後悔することになりかねません。
妊娠初期~中期に名前を考えておくか、近親者に考えてもらう方が安全です。
ただ、近親者といっても同じ状態になっている場合もあります。妊婦のサポートで多くのストレスをかかえ、ようやく出産になって興奮状態になってしまえば、程度の差はあれ同じ事です。名前は一生のもの、落ち着いて考えられる人・時期に考えておいた方がいいですし、出産直後にそれを翻すのは大変危険です。
候補を決めたら必ず一度検索をする
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やっと候補がしぼれてきた、後は相談して決めよう、という時に必ずした方がいいのが名前の検索です。どんなにいい名前であっても、つけてはまずい場合があります。
たとえば、名が知られている犯罪者などと同姓同名になる場合です。自分が知らなくてもパソコンやスマホで検索すればすぐに出てきますから、もし不幸にして一致する場合には避けた方がいいでしょう。
その他、別の読み方や意味がある場合があります。たとえば「心太」は「しんた」と読めますがたいていは「ところてん」と読みますからなかなか「しんた」とは読んでもらえません。また、見た目では普通の言葉であっても、悪い意味があったり、下品な意味がある場合もあります。そういったものも検索すればわかります。念のため、名前の文字の順番を変えて調べてみるのもいいでしょう。
名前の変更は、十分な理由と実績を伴った上で裁判所に申請を出さなければなりません。できるならそんな手間は掛けたくないものです。名付けは余裕のある時に十分話し合って決めましょう。
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色々な名前はこちら
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