
一般的な妊娠検査薬は受精卵着床後に分泌される「hCG(妊娠ホルモン)」を尿から検出するしくみになっており、検出可能なhCGの値は50mIU/mL以上。
それで生理予定日から1週間後が使用の目安に設定されているんですね。
しかし、体調不良で検査を受けたい場合や、今の産院事情を考慮して早く準備したい方にとっては妊娠検査薬が使えるようになるまでの「もしかしたら…」が大事ですよね。
そんな方の為に妊娠初期に起こる症状と原因をまとめてみました。
妊娠初期症状① 基礎体温の高熱期が続く
排卵日から高温期に突入し、約2週間の高温期を経て月経と供に低温期に入る基礎体温のサイクルが、妊娠する事で高温期が妊娠13週頃まで続きます。
これは受精卵の着床と妊娠継続の為に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによるものです。
妊娠しないと黄体は萎縮によりプロゲステロンの分泌量が減少し、低温期に入ります。
生理周期は短かったり長かったりと人によりますが、高温期が3週間以上続くようであれば妊娠の可能性を疑いましょう。
妊娠初期症状② 少量の不正出血があった
もしかしたら着床出血かもしれません。
受精卵が子宮内膜に潜り込んで着床する際、子宮内膜に傷が出来て出血する事があります。
出血の度合いはおりものに糸1本線を引いた程度から生理1日目程度の量まで様々です。
妊娠初期症状③ おりものに変化を感じる
妊娠するとエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増える為、おりものの量が増える事があります。
また、色や匂いに変化を感じる人もいるようです。
濃い黄色や緑など、あまりにもいつもと違うおりものの場合には妊娠以外の原因が考えられますので婦人科を受診しましょう。
妊娠初期症状④ 風邪の症状がある
頭痛、倦怠感、鼻水、喉が痛いなど、一見妊娠とは全く関係ない様な風邪の症状も妊娠初期症状の可能性があります。
ホルモンバランスや自律神経の乱れが原因ですが、風邪と見分けがつきにくい為、市販の薬を自己判断で飲まないように気をつけましょう。
妊娠中の風邪だとしても時期や薬の種類によっては服用可能です。
妊娠の可能性があっても、あまりに辛いようでしたらお医者様と相談してみてくださいね。
妊娠初期症状⑤ 眠くて仕方がない
酷い眠気も妊娠初期症状の1つです。
生理前や妊娠中に分泌増加するプロゲステロン(黄体ホルモン)の身体を休ませようとする働きが原因です。
「眠りつわり」と呼ばれています。
眠気が辛い時は無理せず、可能な限り横になって休むようにしてくださいね。
ここまで5つの妊娠初期症状をご紹介しました。
当てはまる症状はありましたか?
次のページで残りの5つも見ていきましょう。