
自分だけのぬいぐるみを作りませんか
お部屋にぬいぐるみがあるだけで、クスって笑みがこぼれるのはなぜでしょう。元気なキッズルームにはもちろんですが、ぬいぐるみは大人のお部屋にもホッコリ笑顔を届けてくれます。
好きな布や手近な材料で自分だけのぬいぐるみを作ってみませんか。
ぬいぐるみ・縫い包み
参照元: http://cyocorune.cocolog-nifty.com
『ぬいぐるみ』は漢字で『縫い包み』と書きます。お裁縫で中に綿などをくるんで(包んで)作る、動物などの形をしたおもちゃやインテリアのことだからです。
ね、ぬいぐるみだからって難しく構える必要はないでしょう?オリジナルデザインならDIYにかける手間も時間も自由に調節できます。基本とコツをチェックして、ぬいぐるみ作りを始めましょう。
ぬいぐるみ作りの手順
1 ぬいぐるみのデザインを決める
・イメージデッサン
作りたいぬいぐるみの絵を紙に描いてみましょう。大きなタコのぬいぐるみがお望みなら、タコの写真や絵本があるとイメージしやすいですよ。
・デザインとサイズ、使う材料を決める
デザインを決めます。パーツが少ないほどかける手間も減ります。シンプルなデザインでも生地の柄を活かせば楽しいぬいぐるみになりますよ。切りっぱなしでOKのフェルトは目や鼻、模様などに活躍します。
2 型紙を作る
ぬいぐるみ作りには型紙が必要ですね。型紙の作り方は3通りあります。
・シルエットをフリーハンドで描く方法
動物の耳や手足などを作る時は、厚紙にシルエットを描いて作ります。中表に合わせた布に型紙を当てて裁ち、綿を詰めて形にします。ダーツをとると綿がたっぷり入るので、ふっくらとした頭や胴体も簡単に作れます。
綿の量と布の材質によってできあがりの大きさに差がでます。パッチワークする場合は同じ素材の生地を使った方が良いでしょう。
参照元: http://www.marymakesgood.com
・円柱やサイコロ、ボールの形を利用して型紙を作る方法
基本的な立体は展開図を図形ごとに切り離せば型紙になります。毬(まり)や野球ボール、サッカーボールには決まった型紙がありますよね。それらを自分のデザインに応用してみましょう。
『3種類のフェルトボール』の作り方と型紙が、こちらのページに掲載されています。まあるい頭を作る時に利用できますよ。
参照元: http://cyocorune.cocolog-nifty.com
写真のぬいぐるみは頭と胴体が円柱の形。耳は頭部に、手足と尻尾は胴体に縫い込んで作ります。柱を構成する長方形を2つに切って前と後ろの型紙にしましょう。耳はフリーハンドで。顔の刺繍は型紙にも書き入れておきます。
参照元: http://cyocorune.cocolog-nifty.com
このぬいぐるみは『円柱でごザル』という名前のおさるさんです。作り方はこちらのページをご覧ください。型紙ダウンロード用のリンクもあります。基本の立体を活かした型紙作りのヒントをいただきましょう。
・粘土で作った模型から型紙を起こす方法
あらかじめ粘土で同寸の模型を作ってから型紙を起こすとデザインに忠実なぬいぐるみを作ることができます。手間はかかりますが覚えておきたい方法ですね。
必要なもの
土台用の紙(何でも良い)
粘土
ラップ
テープ
油性ペン
はさみかカッター(カッターの場合は下敷き)
<型紙の起こし方>
粘土で作った模型にセロハンテープを巻き付けて型をとります。はさみやカッターで型を切り分けながら粘土から外します。外した型にダーツのための切り込みを入れて平らにします。平らにできたら紙に輪郭を書き写して型紙にします。
慣れるまでは少し難しいかもしれませんね。『型紙の作り方』のページに詳しく説明がありますので参照してください。ネコの型紙は無料で提供されています。ペーパークラフトも作れますよ。
3 ぬいぐるみを仕立てる
参照元: http://www.stitchedbycrystal.com
型紙ができたら、あとは仕立てるだけです。必要な材料は揃っていますか?
・仕立て方
1.型紙を当てて布を裁つ。
2.耳や手足の細かなパーツから順に縫う。
3.パーツに綿を入れておく。
4.本体(頭、胴など)になる部分を作る。
※顔や胴に刺繍やアップリケが必要な場合は、先に施しておきましょう。
5.耳・手足などのパーツを本体に縫い込む。
6.本体に綿を詰める。
7.写真のマフラーのように後付けするパーツを付けて完成です。
参照元: http://www.stitchedbycrystal.com
このキツネのぬいぐるみは小さなお子さんが抱っこや頬擦りをしても良いように柔らかい布だけでできています。ママの優しい心配りがステキです。
型紙と作り方はPDFファイルで、無料でダウンロードできます。マナーを守ってご利用くださいね。
可愛いオリジナルぬいぐるみ作りの話
ぬいぐるみって不思議ですよね。どんなに怖い動物だってユーモラスに可愛らしく変身させられるもの。「動物はリアルじゃなきゃ」という人は別ですが、シンプルなデザインにデフォルメしたぬいぐるみって、実は作りやすいんですよ。
東京のぬいぐるみ制作専門店 SUPY(スーピィー)株式会社さんには【かわいいぬいぐるみをオリジナルで製作するために守るべき5ヶ条】というのがあります。
1か条:とにかく、できる限り形状は丸くしましょう!
参照元: http://nuigurumi.tv
まるっこい形はそれだけで可愛い!
2か条: サイズは1頭身もしくは、2頭身にしましょう!
参照元: http://nuigurumi.tv
写真のぬいぐるみは1頭身(つまり丸っこい頭)に手足を直接付けたデザイン。究極の可愛らしさがあります。
3か条: サイズは、小さくなりすぎないように気を付けて!
参照元: http://nuigurumi.tv
小さすぎると縫いにくいし綿詰めもしづらいです。はじめは20cm〜30cmぐらいを目安にしましょう。
4か条: 身体は小さく、頭は大きく!
参照元: http://nuigurumi.tv
可愛らしさのバランスは赤ちゃんのイメージ。ぬいぐるみの頭は体に直接縫いつけてください。頭が重くても安定します。
5か条: シンプル is ベスト!
参照元: http://nuigurumi.tv
なるべくパーツを減らして凸凹したラインも丸っこく修正。シンプルこそが可愛らしさの決め手なんです。
全てのぬいぐるみに当てはまるわけではないですが、上記5つの条件を意識して製作することで、失敗を回避できる可能性が高まるので、参考にしてください。参照元: http://nuigurumi.tv
スーピィーさんのブログには専門家ならではのお話がたくさんあります。詳しくはこちらのボタンからどうぞ。
次のページにぬいぐるみ作りのチュートリアルを用意しました。型紙付きです。お試しください。
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